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TVアニメ「ベルセルク」 ビジュアル・スペクタクル・イベント 「蝕2017 ~生贄たちの宴~」

タイトルの通り、ベルセルクアニメ版のイベントに行って参りました。

ベルセルクを知っている人も知らない人もこのイベント名の違和感に笑ったのではないでしょうか。「蝕2017」蝕という禍々しい文字に年号のポップ感。謎の野外フェス風。

蝕とは何ぞや、とはそれは原作において最重要なターニングポイントなので冒頭では割愛させて頂きますが。とはいえ、二期の内容も含むイベントなので知らない人にも出来れば伝わりやすくレポートしていきたいのでネタバレを含みますとここに宣言致します。

 

開場前、推察ですが客層的には平沢進さんのファンが多いように見受けられました。ちらほらと9mmTシャツが居て嬉しくもなったりして、同じく9mmのファンである友人とにやにやしていました。わたしはだいたいいつもにやにやしてる顔なんですけども(いらない自己紹介)

ロビーには主人公であるガッツの巨大で精巧な作りのフィギュアや、平沢進さんのファン有志なのか「祝御出演 平沢進さま」と剣(というにはあまりにも大きすぎるそれはさながら鉄塊の(以下略))の表面に書かれたベルセルクの物語を凝縮したおどろおどろしい花が贈答されていました。(めちゃくちゃ褒め言葉です)

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蛇足で恐縮ですが私は元々原作ファンであり、一期に9mmがタイアップとして発表された時はあまりの嬉しさに仕事場の休憩室で体温が1、2度あがりました。測ってないので多分ですけど。体温が一度上がると人は基礎代謝量がアップするそうですがまさにその一瞬だけ何の菌にも負けない気がしました。床に落ちたグミくらいなら食べれたと思います。

 

ありとあらゆるベルセルクの要素を含みすぎて現世(うつよ)と幽界(かくりょ)の溶け込みあった会場内にその日は9mmというバンドがやってくるわけです。混沌ですね。たまたまひょんな機会にこのブログを見たベルセルクファンの方にお伝えしたい事があります。9mmは過去にベルセルクをイメージした曲を書いています。「The Silence」という曲なので是非お買い求め下さい。すごいゴリゴリした曲です。速いです。個人的見解としては黄金時代編の後半を描いている感じです。

 

ベルセルクのアニメ化は三回目ですが一回目の1997年「剣風伝奇ベルセルク」の頃から平沢進さんが曲を書いています。それ故にベルセルクファンにとっては平沢進さん=ベルセルクというイメージがあると思います。わたしは前述の通りどちらのファンでもあるので感想そのものにファン目線という要素が大いにあると思います。ご了承下さい。

 

ロビー待機後、開場時間となり扉が開かれました。そこには蝕(分からない人用にざっくりと説明するとなんかもうめっちゃグチャグチャしてる化け物がパリピとなって一堂に会するイベントみたいなものです)において生贄とされた者の烙印を模した花道がセットされていました。巨大なスクリーンは気味の悪さを演出した映像が映し出され共ベルセルクで使用されているBGMが流れています。そこにいるだけで世界観に圧倒されるような重く息苦しい感覚、まさにこれがベルセルク感。そのスクリーンの真下に見慣れたバンドセット。嬉しさで血管がブチ切れそうでした。

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雑談しながら開演を待つこと数十分、場内証明が落ち、ガッツの声が響き渡ります。

この時は確かまだご本人登場ではなく音声でアニメーションが投影されていました。

ステージには見慣れたシルエットの人達がスタンバイを始めていて、この日は"ベルセルクを見に来た人たちへ"聞かせに来たんだなと思うと胸が熱くなるのを感じます。

 

パックがふわっと舞うあの一期のOPアニメーションが映った瞬間、一瞬静まりそして爆音が鳴り響きました。

インフェルノの演奏。

いつものライブではアタリティーンエイジライオットというバンドの曲で爆音で派手に登場する9mmのメンバーがこそこそと黒子のように出てきた事が何だか新鮮でにやにやとしていたのですが一転、有り余るほどのベルセルクを表現したステージで大好きなバンドが演奏をしているという現実にボロボロと涙が出ていました。情緒の振り幅大きすぎる。

「好きなもの(9mm)+好きなもの(ベルセルク)=超絶好きなもの 」

という未就学児でもおおよそPPAP並に理解して頂けるだろう和の公式を目の前で、リアルタイムで見せつけられた訳です。最高にハイってやつだ。最高にハイってやつだと吐いた調子MAX時のDIOですら気持ちだけだったら勝てます。気持ちだけだったら。多分その後給水塔に吹っ飛ばされて死ぬ。

 

演奏終了後、花道へガッツ役の岩永洋昭さん(以後あきさん)が勇み足で歩いて来ました。

台本を手に持ちながらの所謂、朗読劇形式。

あきさんはめちゃくちゃ背の高い、そしてガタイも良い筋肉質な方でして、初めてその姿を見た一期の先行上映会では(本当にガッツっぽい人だ…)と驚いたのをよく覚えています。ちなみにアニメ二作目の劇場版三部作も、あきさんがガッツ役をやっていましたがその時は勝手に(えっ!EXILEの人がガッツやるんだ…)と思っていました。一体どっからEXILE出てきたのか分かりませんが当時のあきさんが刈り上げていたので勝手にEXILEの人だと思ってたんだと思います。酷い。(わたしの頭が)

 

一期の更に過去にあたる物語部分をダイジェスト風に朗読と音声で演出していきます。かつてのガッツの仲間達が、音声のみでの登場。原作ファンとしては胸を締め付けられる思いでした。是非原作にてかつての仲間達の雄姿を見届けて頂きたいです…

 

先に紹介した一期先行上映でプロデューサーに「岩永さんは憑依型のフレンズなんだよねー!すごーい!」と捲くし立てられて(語弊あり)、ガッツの叫ぶ演技をしてくれた時の迫力が物凄かったのですが、朗読劇となるとその空気感をより長くじっくりと味わえて感無量でした。

 

キャスカ役の行成とあさん(以後とあさん)登場。

とあさんもこれまたキャスカのイメージとぴったりな方で、クールビューティなお姉さまという雰囲気です。一期では訳あって幼児退行してる状態のキャスカがちゃんとしゃべります。かっこいい騎士様なんですよキャスカは本来。

あと補足ですがとあさんはテレフォンズせいじさんと仲が良いらしくツイッターで話してるのを見ててにやにやしてます。(二人ともフォローしてるので偶然に見かけました)

 

その間壇上では祭壇のようなものががセッティングされています。ざわ…ざわ…

(く、来るか…?巨匠来るか…??)

平沢進さん登場。「灰よ」がドームシティの音響システムによって素晴らしい音質で流れる。音に合わせて祭壇からレーザービームが発せられるという見たこともない光景…。わたしはまんまレーザービーム祭壇と呼ばせて頂いてますが平沢さんのファンの間ではあの祭壇はなんと呼ばれていらっしゃるのでしょうか是非こっそり教えて下さい。こっそりじゃなくても公の場でもいいです。

後日談ですが平沢さんはファンにすらその存在が架空の人間ではないかと錯覚されるほどらしく、やはりこういう機会は貴重のようです。

 

セルピコ興津和幸さん登場。一期では初見の方に(こいつ何考えてるか分からないけど絶対腹に一物抱えてるだろう…)と思われているであろうセルピコの過去の話が聞かされます。朗読劇の時点で二人の関係が徐々に明るみになってきましたね。

ファルネーゼ日笠陽子さん登場。今回司会進行も担当していらしたのですが初めて見る方は後のトークでそのギャップに驚くかと思われます。

ファルネーゼは黒い戦士と呼ばれ恐れられているガッツの素性やバックボーンを何ら知らない状況下なので今回のテレビアニメから見た人はファルネーゼの目線に近い状態でガッツの様子を見れるのではないかと勝手に想像しています。

一期の終わりでファルネーゼは、圧倒的な強さを持ち、それでいて自分とは全く違う思考であり恐怖対象だったガッツに惹かれていくシーンがあります。

「なぜ、そんな風にやれるんだ?」「こんな絶望的な。誰もが何かに縋り付くしかできない中で」「なぜ、当然の様に生き抜くことを口にできるのだ?」「なぜこの男の声は、こんなにも力強く私に響く?」

ファルネーゼは精神的に不安定で弱い女性です。戦場という非日常の物語の中で、唯一現代社会に近い思考を持つ登場人物とも取れます。だからこそ彼女のこれからのストーリーこそが、多くの人の共感や感情移入を呼ぶのではないかと私は思っています。二期において重要人物。

 

再びレーザービーム祭壇での演奏。しかも今度は平沢さんギター演奏もしています。スマートでかっこいいです。今回のイベント映像化して欲しいですね。即効買います。

 

 イシドロことドロピーの叫び声と共に下野紘さん登場。下手からあきさんも登場。ガッツに修行をつけてもらってるシーンです。個人的にここ好きなシーンです。

まだまだ場数の少ないイシドロに対して「達人になるのを待ってから戦場に出るつもりか?」というガッツの言葉がかっこよくて的確です。

 

一期エンディングを歌う、やなぎなぎさんの登場。作曲は鷺巣詩郎さん(この方もベルセルクの作品に欠かせない方です)

白くふわふわとした衣装でマジ天使。(日笠さん命名)

 

 「救いを 狂いを」のサビ部分、高音が背筋に来るものがあり、圧倒的歌唱力を感じさせます。

 

酒を飲むのも忘れるほど(?)テレビアニメベルセルクをこれでもかと食らった後に元気な日笠さんの声が響き、司会役として再登場!

紹介の合図と共に声優陣も続々と舞台に上がります。

和気藹々とカフェでしゃべってるような会話内容で出演者のどなたかが「うすーい内容だよね(笑)」とおっしゃってたのですが登場人物のキャラクターボイスで雑談してるのを見るだけで幸せでした。声優さんのファンがイベントに来るのってこういう感覚なんだなーと。

ベルセルクの出演者の方々ってかなり性格とか雰囲気も登場人物に近いイメージだと思います。特にガッツ・キャスカ・イシドロ・セルピコ

 

ここで生まれる興津さんによる「ニエ(贄)ー!!!」コール。かつてないほどの生贄の気軽さ。

あまりにも日笠さんの進行が自由で破天荒なので度々他の共演者から愛のあるディスりがあるのですがその度に興津さんがセルピコ風に庇うのが面白かったです。

 

トーク後、あきさんの良い声で「二期VTRスタート!」

 

 二期の1、2話を先行上映!これは予測になかったので冒頭アナウンスで発表があった時嬉しいサプライズだなーと思いました。

当初私達は「さすがにサクリファイスの演奏はないかなあ(落胆)」という意識でした。

 

二期迫力の放映。ここの内容は放送前なので割愛します。

 

エンディングはソーニャ役(二期に登場する女の子です)の南條愛乃さんとやなぎなぎさんの「一切は物語」という曲。

 

エンディング中まさかな…まさかな…と友人とその下の再セットされたバンドセットに心躍らせていました。

 

暗転。かみじょうさんのシャンシャンシャンから始まるサクリファイス!!!!

照明が曲に合わせて暗転点灯を繰り返して目の錯覚で動きがカッティングされていく演出、これがとってもかっこよかったです。

曲はインフェルノほど激しさはないものの、メロディは切なさと美しさが入り混じりガッツがキャスカに対する思いを書いた歌詞がはっきり聞こえてきて、作曲も作詞も、ベルセルクが好きだからこそ作ることの出来た曲だと思っています。

 

曲演奏後再び日笠さんが登場し、なんと、声優陣に加えてボーカル菅原卓郎さん、やなぎなぎさんも呼んでくださいました。これは嬉しすぎるサプライズパート2!

 

インタビューにてベルセルク二期について聞かれ出演者の方々がまたフラットに語り合い、話題はアーティスト陣に。

 

卓郎さん

「元々ベルセルクのファンだったので抜擢されたことがとても嬉しいです。

今まで金曜日がラジオで、ベースの中村くんに「見た?」って聞かれると感想言えなかったんですけど、これからは(ラジオが終了してしまったので)見れるので自分たちの曲が流れてる感動に浸ろうと思います」

 

やなぎなぎさん(以下天使)

「とても素敵な曲を作ってもらい、ベルセルクに関われて嬉しいです」

この時は語られなかったのですが夜の部インタビューでやなぎなぎさんも小さい頃からベルセルクを読んでたようです。

 

全員深々と挨拶をして頂きイベントは爽やかに終了!

 

●昼の部夜の部の相違点●

・夜は出演者が揃う場所が壇上ではなく花道になった

・9mm演奏時の動きもラフになったように見えた

・日笠さんの自由度に拍車がかかる。真面目モードに切り替わる時「くるりん★」と変身した風にしてから喋り出す

・その日笠さん自由度向上の影響によりインタビュー内容が更に雑談化する

・増えた内容

卓郎さん「いやーお会いした時に(岩永さんに対して)ガッツがいる…って思ったんです」
あきさん「いやいや中身はクズですから」
興津さん「なにこれ居酒屋の会話かよ!!」

ここで好きな食べ物はという無茶振りがくる
日笠さん「天使は?」
天使さん「肉です(バーン)」

日笠さん「意外だけどいいね///菅原さんは??」
卓郎さん「牛乳っていうとそれ食材じゃねっていわれます」
「飲み物だね」
「ここ(やなぎさんと卓郎さんの好きな食べ物)逆じゃない!?」
「おい偏見だぞ!」

「だってグリーンピースとか嫌いっていいそうじゃん!」
やなぎさん「草食系なんですか?」
卓郎さん「草…ではないですね笑 野菜ではない…笑
でも好き嫌いないんですよ」
一同「えらいー!」

 

最後の締めの挨拶で興津さんの「一番!興津いきます!」の流れにより番号が振られ、一歩前に出て締めの挨拶をする。

アーティスト陣も釣られてやる事になり、卓郎さんはそこでシールケの好きなセリフを語りました。

真面目で堅物な可愛らしい愛らしい健気な魔女っ子シールケがガッツに対して言った言葉なのですが二期では後半に放映すると思うので知りたい方は是非二期をご覧ください。シールケをシールケたん呼びする溺愛者の方々(わたしも含む)だけではなくベルセルクを通しで見ていると誰もが胸にくる感動的なセリフです。

 

その後自信を持って「ベルセルクを9mmと平沢さんやなぎさんの三本柱で演出します」と 言っていたのがとても印象的でした。

 

それぞれのプロの人達がベルセルクの為にこの舞台を完成した事に深く感銘を受けております。イベント自体、様々な人達がこだわりぬいたからこそ出来る一つの「作品」なのだと思います。本当にお疲れ様でした。最高の思い出になりました。

 

さて長々と主観でしかないレポートにお付き合い頂きありがとうございました。

著者はこれからもベルセルク二期や原作の動きに期待しています。ちなみにコミックス新刊も出ます!休止していた連載はヤングアニマルにて春から再開もしています!ガッツ一行が幸せになれることしか祈ってません、もはやけものフレンズ最終回に至るまでと同じ思いですね。

 三浦先生、この命燃やし尽くすまで待ってます。(重い)